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映画レビュー


ドイツ人「ディズニー製作なのにサムライが黒人女性じゃないだと!?」 Disney+『将軍』を見たドイツ人のレビューと反応

Darum ist das japanische «Game of Thrones» die vielleicht beste Serie des Jahres
ドイツ人「これは日本版『ゲーム・オブ・スローンズ』だ!」
Disney+『将軍』を見たドイツ人のレビューと反応

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真田広之はカッコ良かった!

ttps://www.watson.ch/leben/reviews/593401110-shogun-darum-ist-das-japanische-game-of-thrones-die-beste-serie

あらすじ

日本の領主である虎永吉は、優秀な戦略家であり、「幽霊船」に取り残されたイギリス人船員ジョン・ブラックソーンを雇い、忠実な通訳兼侍女マリコの助けを借りて、陰謀をめぐらす強大な敵を撃退する。


Watson誌
のレビュー

魅惑的な異国情緒を背景に西洋と東洋が出会い、そこに愛が生まれる。

『将軍』、日本版『ゲーム・オブ・スローンズ』が今年の覇権シリーズである理由を書き記していこう。

刀を振り回す武士たち、政治的陰謀、紙一重の壁の向こうでの小競り合い:

ジェームズ・クラベルの小説をリメイクしたこの作品を観るべき理由は7つある。

1.トム・クルーズを斬首しようとした謙虚なサムライ

このシリーズの主人公を演じる真田広之は映画『ラストサムライ』(2003年)で、ハリウッドスターのトム・クルーズに本物の侍の刀の扱い方を見せた。

その時、真田広之がトム・クルーズの首に一撃を加えるシーンも練習したそうだ。

「真田はその時、本物の刀を使ったんだ!」とトム・クルーズは主張した。

そんな真田は何十年もの間、日本文化を西洋に近づけることを個人的な使命としてきた。

『ラストサムライ』の後、SFシリーズ『ウエストワールド』、映画版『モータルコンバット』、『ジョン・ウィック:コンセクエンス』でのキアヌ・リーブスとの共演など、大成功を収めた米国作品への印象的な出演が続いた。

しかし、この控えめな日本人俳優が注目されるようになったのは、63歳の今になってからである。

『将軍』で真田はカリスマ的リーダーを演じた。

そして彼は、物語の細部にわたる実現にも自分の足跡を残すことができた。

真田はインタビューの中で、こう言っている。

「初めて、俳優として相談に乗ったりしていない。

ハリウッドで20年働いた後、私はプロデューサーになった。

つまり、いつでも何でも言えるということだ」

そして彼はどうしたか!

真田は、『将軍』で起こる出来事を本物だと感じさせるために、たゆまぬ努力を重ねてきた。

そのため観客は、1600年の封建時代の日本の文化に浸り、極東の17世紀の始まりを肌で感じることができるのだ。



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ドイツ人「日本人は誇り高い人種じゃなかったのか」映画「硫黄島からの手紙」を見たドイツ人のレビューと反応

LETTERS FROM IWO JIMA
ドイツ人「日本人は誇り高い人種じゃなかったのか」
映画「硫黄島からの手紙」を見たドイツ人のレビューと反応


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バロン西はカッコ良かった!

ttps://www.filmstarts.de/kritiken/112342.html


Filmstars誌


プレスレビュー



映画概要(16禁)

この映画の舞台は、東京から1000キロも南にある、太平洋の火山島、硫黄島である。

イーストウッド監督は、数人の兵士の運命を例として示す。

皆、島の防衛は自殺行為だと思っている。

その中には、生き残る決意を固めた若きパン職人の西郷(二宮和也)、前回のオリンピックで勝利を収めたバロン西(伊原剛志)、理想主義者の清水(加瀬亮)、そしてスパイ的な行動を見せる兵士の伊藤(中村獅童)がいた。

島の最高司令官を務めるのは栗林忠道中将(渡辺謙)。

偉大な戦術家はアメリカの戦争戦略を熟知しているが、この地に於いては、避けられない敗北を遅らせるのがせいぜいだ...。


Filmstars誌のレビュー
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クリント・イーストウッドが硫黄島での戦争を、アメリカ側と日本側の両方の視点から2本の映画で語るという企画が発表された時、人々は当初熱狂したが、第1部『父親たちの星条旗』が公開されると、それは幻滅に変わった。

イーストウッドの野心的な戦争ドラマは、あまりにも凡庸だったのだ。

第2部『硫黄島からの手紙』では、日本側の視点が描かれ、イーストウッドはアイリス・ヤマシタの優れた脚本に基づき、芸術的コンセプトと感情的次元が100%一致した作品を作り上げた。

『父親たちの星条旗』同様、『硫黄島からの手紙』もまた、遺された実際の証言に基づいて作られている

クリント・イーストウッド監督は、硫黄島で戦った海兵隊員ジョン・ブラッドリーの息子ジェームスの小説をベースに、アメリカ人の視点を描いた。

その重要なポイントは、ジョー・ローゼンタールがピューリッツァー賞を受賞した写真『硫黄島の星条旗』であったが、『硫黄島からの手紙』は、戦闘から数十年後に発見された日本兵の手紙に依拠している。

『父親たちの星条旗』でイーストウッド監督が成し遂げた偉業は、物語を時系列に並べず、同時に起こった幾重もの出来事を並行的に明らかにしていったことだった。

『硫黄島からの手紙』では、イーストウッドはもっと単純なアプローチをとっている: 

いくつかの短いフラッシュバックを除けば、この映画の舞台は太平洋の火山島である硫黄島である。

「俺たちは兵隊のはずなのに、掘り続けているだけだ」

映画の前半3分の1は、登場人物を紹介し、島の非現実的な状況を視聴者に理解させる。

食料も水も武器も道具も十分に供給されない中、指揮官・栗林忠道の計画に従って、海岸の塹壕防御に集中する代わりに島の火山岩に深いトンネルを掘った兵士たちの耐え難い努力と、鉄の意志と犠牲についてイーストウッド監督は丁寧に語る。

アメリカ軍は迅速な勝利が期待されたが、有能な栗林の斬新な戦術のため、40日間に及ぶ血みどろの戦いとなり、7000人のアメリカ兵の命が奪われた。

ただし、島にいた21,000人以上の日本兵もほとんど全員が死亡した

『ミリオンダラー・ベイビー』や『ミスティック・リバー』を手掛けてきたベテラン監督クリント・イーストウッドは硫黄島での出来事を描くために、印象的な映像を見つけてきた。

『父親たちの星条旗』でも見られたように、色彩は再び洗い流され、全体的に白黒映画のような雰囲気になっている。

カメラワークに関しては『ラストキス』や『エミリー・ローズ』でシカゴ映画批評家協会賞を受賞しているトム・スターンが素晴らしい仕事をしている。

「日本人だけでなく、世界中の観客に、最後まで戦った日本兵がどんな人間だったかを知ってもらうことが重要だったんだ」とイーストウッド監督は語る。

結末がわかっているにもかかわらず、いや、わかっているからこそ、この映画は142分を通してエキサイティングでドラマチックな展開を見せる。

映画を見ているうちに登場人物のことがだんだんわかってきて、彼らの絶望的な運命を共有することができる。

『硫黄島からの手紙』で見たように、アメリカ人は文化的に日本人と異なるが、他の点では似ている。

『硫黄島からの手紙』に共通するものを挙げるなら、それはきっと真実と嘘についての考察であり、『硫黄島からの手紙』では外国と既知との対決である。

この映画には和解の場面が繰り返し登場し、戦争当事国の間に実際に接点があることを明らかにする瞬間がある。

日本軍の司令官はアメリカを愛していた。

彼はアメリカを訪問した際に贈られたピストルを今でも誇らしげに携帯している。

兵士たちはまた、敵に対する残酷さと同じように、死に対する恐怖においても互いに異なるところはない。

この映画の感動的なハイライトは、ルーカス・エリオット演じる負傷した米海兵隊サムが日本軍の捕虜になるシーンだ。

負傷したサムを殺そうとする兵士に、栗林忠道中将が割って入り、逆に看病させる。

その過程で、米兵・日本兵の双方に想像以上の共通点が生まれる。

しかし、この映画には共通点を浮き彫りにするシーンもあれば、文化の間に信じられないほどの距離があることを明らかにするシーンもある。

特に、日本の将校とその部下が指揮官の意に反して切腹するシーンは、観る者を戦慄させる。

歴史は勝者によって書かれるという諺がある。

イーストウッドと彼のチームが、勝者の物語を視野に入れ、劣勢者の声も代弁することが、より重要となった。

イーストウッドは、アメリカの真実を次々と剥ぎ取り、自国の現在容認されている戦争プロパガンダを糾弾した『父親たちの星条旗』のように、『硫黄島からの手紙』でもヒロイズムという概念を解体し、ただ、より熱狂的な方法で、それを表現している。

結果的に『硫黄島からの手紙』はアカデミー賞4部門にノミネートされた。

イーストウッドは、『父親たちの星条旗』と『硫黄島からの手紙』の2本立てで、「平和のための映画賞」も受賞している。

この作品は反戦映画として殿堂入りを果たしたと言えるだろう。



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