Ingeborg-Bachmann-Preis 2011
ドイツ語圏で最も栄誉ある文学賞、今年の受賞者は?(地元オーストリアの反応)
ドイツの記事
慎重さとポルノの間で
オーストリアの女性作家マーヤ・ハーデルラップ(Maja Haderlap)が2011年インゲボルク・バッハマン賞を受賞した。この賞は、ドイツ語圏で最も由緒ある文学賞の一つだ。作品では、オーストリア・ケルンテン州生まれのスロヴェニア人とナチス・ドイツ軍との対立が、とても正確に、それでいて憎悪抜きで、描かれている。観客賞は、露骨な性描写を特徴とするこの作品が受賞した。
地元での快挙
この文学賞は、インゲボルク・バッハマンというオーストリアの代表的な女流作家の功績を記念して、1977年にクラーゲンフルト市(ケルンテン州)で創設された。そのクラーゲンフルト市出身のスロヴェニア系オーストリア人マーヤ・ハーデルラップさんが、2011年インゲボルク・バッハマン賞を勝ち取った。ドイツ、オーストリア、スイスから13名の新人作家が出た中、彼女は自著『忘却の天使(Engel des Vergessens)』の詩的で穏やかな抜粋を持って、その朗読コンクールを勝ち抜いた。
この作品は、Wallstein出版からドイツで7月に売り出された。1961年生まれクラーゲンフルト育ちの著者が、彼女の村、そして家族に伝わる、ケルンテン州に住むスロヴェニア人によるナチス・ドイツ軍に対するレジスタント活動を解明する。
「ハーデルラップはケルンテン・パルチザン*の話に息を吹き込んだ」と、このコンテストで彼女を推薦し投票した審査員ダニエラ・シュトリグルさんは語った。「彼女は実に思慮深く、とても正確に、それでいて憎悪なく表現しているの」
参考
パルチザンとは、外国占領軍への抵抗運動や内戦・革命戦争における非正規の軍事活動、またそれを行なう遊撃隊およびその構成員。「同じ党派に属するもの」を意味するイタリア語 partigiano が語源。(wikipedia)
長いことオーストリア南部のケルンテン州に住んでいるスロヴェニア語を話す少数の人たちの間に、この作品は波紋を広げている。彼らは政治的にいつも弾圧されてきた。特に右翼の人たちは、社会的に拒絶し、排除したりしていた(ケルンテン州はオーストリア随一の国粋主義な州である)。先週初めて、その派閥が市庁舎で、2か国語(ドイツ語・スロヴェニア語)の標識版を設置することを、何十年にもわたる争議の末、同意した。シュトリグルさんの供述によれば、オーストリアスロヴェニア人の過去には歴史がある。しかし、これまでに文学として表現されたことはなかったという。
翻訳元:http://www.sueddeutsche.de/kultur/ingeborg-bachmann-preis-lob-der-bedaechtigkeit-1.1118385
コメント
grau
スロヴェニア人が書いたドイツ文学...
表現や言葉に一切差別的なものを見いだせなかった。
schonster Mann von Wien
俺は、差別的文書の方が好きだな...
o87
引用したところ、クソすぎるだろ…
インターネットに転がってる典型的なお遊び文章。
全く月並みで、こんな偉大な賞を受ける価値なんてない。
KitDeKat
え? 私はこの文章、おもしろいと思ったわよ?
caterpillar
まぁ、コンテストのビデオ観ただけだけどさ、こんな下らないコンテストやめるべきだよ。
なんで立ち見で背伸びしてまで見たい人がいるのか分からない。月並みな言葉を並べただけ、差別的な言葉を避けるのに以上にこだわって、カメラの前で卑猥な文章を読み上げる...
なんでこの賞の選考会に、こんな朗読が下手な奴ばかり残ったのか知りたい。
tc_t
全く重要でないな、全作品。
Leon Walras
威厳ある受賞者が選ばれたと思う。そして、少数派の問題を文学的に訴えようとした重要な作品でもある。
gast:gast
重要なことは、これが反オーストリアってことだろ。
オーストリア人だって、こういう偉大な賞、頑張ればオスカーだって、取れるんだ(この女性がオーストリア人としてかスロヴェニア人として参加したかは知らないけど)。でも重要なことは、これがオーストリアやドイツを批判しているってことだろう。
まぁ、俺たちはそういう批判に対しては強い免疫を持っているんだけどね!
stephanos
反オーストリア?反ドイツ?どっちでもないだろ。そうやって捉えるのは、歴史的背景を知らない人だけじゃないの?
それに、オーストリア人としてでもスロヴェニア人としてでもない、、ハーデルラップはスロヴェニア系オーストリア人として参加してるんだよ。
この文学はあなたにとって少し難しすぎたのかもね。
belgarion666
中国では、こういうのの受賞者には米が一袋贈られるって聞いたよ?
インゲボルク・バッハマン賞をもらうと何が贈られるんだろう?
翻訳元:http://diepresse.com/home/kultur/literatur/676737/Maja-Haderlap_Erste-Oesterreicherin-mit-BachmannPreis
辞書には載っていない若者言葉
Nr.92;der Penner-Smoking (ジョギング時や余暇に着る服。直訳:浮浪者の燕尾服)
>インゲボルク・バッハマン賞をもらうと何が贈られるんだろう?
・・・・・・芋?
一部の人達はそれにうんざりしてる人もいるんじゃない?
一部の人の意見を救い上げるのが文学なら、ナチスナチスていつまでもうるさいな、って声もちゃんと取り上げないと不平等で差別だと思うけど?
そもそも逆差別って言葉は一般的なドイツ語にはないのかな
言葉がないと概念も存在しないからそのことに誰も注意を払わないだろうけど、こうやってあまり敗戦国の人の頭をずっと押さえつけ続けるのは逆差別的で非道徳だと感じる
いや、これドイツじゃなくオーストリアなんだけど
第二次世界大戦のときは国民レベルでナチスに迎合して、戦後はナチスの罪をすべてドイツに負わせて、自分たちは被害者顔しておきながら、ヴァルトハイムみたいな元ナチス将校が大統領になったりしている
戦後オーストラリアは右翼的な伝統が強く残っていて、自虐とかではぜんぜんないよ
レジスタンスの内部の人間的独善とかドロドロな人間関係とか強大な勢力に向かおうとして虚しくなる感覚とか、決して正義が一枚岩で絶対的に正しく潔白という訳ではない、という書き方なら読んで素直に評価できそう。面白いかとか新しく感情を揺さぶられるとか評価要因は色々あるけど。
一方的にナチス側に悪感情を抱かせるような薄っぺらな書き方をしてるならうんざりするだろうな。ナチスの肩を持つのは難しいだろうけど、人々がナチスに傾倒していく感覚を感情移入で味わうことができるような書き方とか、同じ人間がやったん、決して気狂いがやった訳じゃないと思える書き方をしてるとかならいいんじゃない。
フランスがWW2後、ドイツ将校に体を売っていた高級娼婦を魔女狩りのように探し出し暴行し殺した話とか(輸入舞台作品で見た)、人間の普遍的な行いを語るにWW2はまだまだ題材の宝庫だと思うからなー
題材だけで良し悪しを判断はできないし、批判は作品を読んだ上でしたいな。
注意ね
ここって前からポルノっぽい広告多かったっけ??
民族性と口にするだけでNation-alismの烙印を押して排撃したがる左翼が溢れている戦後社会は、精神異常者の世界というべきだろう。
左翼は本質的に流浪者である。
流浪者であるから、カネだけが頼りであり、詰まるところは拝金主義者になる。
そして風土に根ざしたその土地固有の文化を悉く消費し尽して破壊してしまう。
そうして長い歴史の中で一つ一つ手探りで見つけ出され蓄えられてきた豊かな知恵が忘れられてゆき、人類全体の文化水準が低下してゆく。そうして争いに満ちた社会となり、治安が低下し、殺し合いが活発になり、荒廃して子育てが不可能な環境になり、遂に一つの文明が維持され得なくなってゆく。
これは人類の愚かな歴史サイクルの繰り帰しである。
いつになったら愚かさから抜け出せるのだろう?
前は多くなかったはず。
両側に肌色のアフィが踊っているのは見たくないね。
翻訳記事はアニメ特化ではなく文化的なものネタも取り上げているのにこれはとても残念。
やっぱり肌色アフィのほうが儲かるのかね。
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