Makoto Hasebe: Am Ende einer langen Reise
ドイツ紙「長谷部誠はただのサッカー選手ではない、真のマイスターである」ドイツの反応

1441853-1796007512-filip-kostic-ma
模範的プロフェッショナルが間もなく引退。
アイントラハトの戦略家、長谷部誠。

ttps://www.fr.de/eintracht-frankfurt/makoto-hasebe-am-ende-einer-langen-reise-93016932.html#id-Comments

Frankfurter Rundschau紙 2024年4月17日の記事

20年以上プロサッカー選手として活躍したアイントラハトの長谷部誠が引退する。

彼はただのサッカー選手ではない、真のマイスターである。

ポーランドのバルトシュ・ニエドシュキ選手ほど、この偉大なる男・長谷部誠の引退セレモニーを、うまく要約できた人はいないだろう。

アイントラハトのベテランが、約20年半のプロサッカー人生を通しての感動の旅を終え、メディアへの敬意ある協力に感謝の言葉を述べたとき、フランクフルトの報道担当者は再びフロアに立った。

「この男には良識と風格がある」とバルトシュ・ニエドシュヴィエツキは簡潔に語り、長谷部誠の仕事を一言で要約した。

そう、この男は価値観を心得え、忠誠心に満ち、犠牲心を知り、そして謙虚さをも持ち合わせている。

長谷部誠が会場を後にしたとき、何人かの人々は確実に言葉を詰まらせ、ある日本人ジャーナリストは涙を流していた。

いずれにしろこの場に居合わせるには、ハンカチが必要だった。


長谷部誠「苦渋の決断だった」

彼はスポーツ選手である以上に、アイドルであり、アイコンであり、レジェンドであった。

「マコトは模範的なプロとしてのキャリアを振り返ることができる」とスポーツディレクターのマルクス・クレーシェは言う。

「彼は常に多くの選手にとって偉大な存在であり目指すべき男だった」

しかし、いつかはその時が来ることは明らかだった。

齢40才、真の古豪といえども若くはない。

少なくともブンデスリーガには、この年になってプレイしている選手は一人もいない。

長谷部は「難しい決断だった」と言うが、その決断はここ数週間で深まっていったらしい。

「この瞬間のために十分準備することができた。

その時が来るという予感は5、6年前からあったけど、今がその時だと思う」

そういう長谷部だが、まだ「不思議な感覚」があるという。

しかし彼がこの決断を後悔することはないだろう。

自分自身に耳を傾け、体が再生するにはもっと時間が必要だと悟ったのだ。

心も体も、常に緊張状態にあった、それは消耗するというものだ。

「ゆっくりと次のステップに進むべきだと気づいたんだ」

彼はユースプログラムのコーチとしてアイントラハトに残り、おそらくU21の共同コーチとなるだろう。

詳細はまだ明らかにされていない。

いずれにせよ、アイントラハトに残ることは明らかだ。

「アイントラハトは私のクラブであり、フランクフルトは私の第二の故郷です」

ヴォルフスブルクで優勝、アイントラハトでカップ戦優勝、欧州カップ戦優勝、ニュルンベルクで降格、国際大会出場114回、日本代表キャプテン、ワールドカップ出場3回という経歴を持つ長谷部誠は、サッカー界における特異な現象であり、例外であり、輝く光である。

チームメイトや監督たちにとっても、輝くお手本である。

ニコ・コヴァチも、アディ・ヒュッターも、オリバー・グラスナーも、ディノ・トップメラーも、誰もが彼を絶賛している。

「私のキャリアの中で、このトップレベルでこのような意志を持った選手はほとんどいません」とトップメラー監督は言う。


有終の美で引退を飾りたい

ブンデスリーガで383試合、アイントラハトで303試合に出場した長谷部が、ディノ・トップメラー監督の下でリーグ戦で先発したのはわずか2回だけだった。

それもまた、彼に一線を引く理由となった。

「ほとんどプレーしなかった」

このことに対して長谷部に怒りや憤りはない。

通訳のアレクサンダー・オステルンが言うように、「マコトは超日本人であり、マトモ以上にマトモ」なのだ。

そのことを長年のアイントラハトの仲間は知っているはずだ。

しかし、"アジアのベッケンバウアー "である長谷部は、水曜日の決意表明の際、はっきりと言った。

「まだ終わっていない」と。

彼は明らかに勝利で別れを告げる決意を固めている。

「6位を確保したい」と彼は言う。

そのために、自分自身とチームメイトを責めている。

「チームとして金曜日にピッチで何かを示さなければならない。

感情、情熱、一貫性。それがどれだけ重要かはわかっている」

欧州カップ戦への期待が、最後の最後まで彼を駆り立てる。

「アイントラハトの国際試合を、一ファンとしてソファやスタンドで観戦できたら、信じられないほど幸せだ」

彼自身が積み上げてきた遺産を鑑賞することはどれほど感銘的なことだろう。

アイントラハトのようなクラブにとって何が問題なのか、ヨーロッパに出場することがどういう意味を持つのか。

そのためには適切な言葉を見つけなければならないが、それは彼にとって必ずしも容易なことではない。

「正直に言います。選手たちの多くが、私の子供という感覚があるんです」

かつて『心を整える』という本を書いた2児の父は、控え室では寂しくなるが、クラブの象徴であり続けるだろう。

特に日本では。

彼は母国では王様のように崇められている。

「アスリートとしても、人間としても、日本での彼の地位は信じられないほど高い」と、海外特派員として長らく長谷部に同行したサチオ・ハウホルトは言う。

その一例として、アイントラハトは5月に東京で、高位の代表団とともに、長谷部にふさわしい選手との別れを公式に告げる予定だ。

記者会見には100人以上の記者が登録した。そして、その傾向は高まっている。

またハンカチが必要になる、それは間違いない。






記事:クニッゲ


ドイツ人読者の反応はまた明日。



このエントリーをはてなブックマークに追加  web拍手 by FC2
人気ブログランキングへ